30.4.12

4/28のシンポジウムの記事掲載

428日のシンポジウムの記事が建築ジャーナル誌に掲載されました。


今日の一言

*日本郵政グループの役員の方々にモノを申します。
歴史的背景において、我々の先代が血を滲む思いで納めた税金で「大中郵舎」を建設した。
「大中郵舎」は国の財産であることを理解していますか。」

このような素晴らしい建造物を民営化によっていとも簡単に壊すことは
「おかしいと・・・みんな(特に東日本の人たち)思っている。」

なぜ、跡地利用についてはまだ決まっていない中、経済至上主義はもうやめてほしい。
「引き返す勇気ある行動を、」
日本郵政グループは私たちと一緒に取ろうではないか?
「かんぽの宿」のように、なぜあわてて処理をするのか。
過ちは2度としないでください。お願いします。

「じっくり考えましょうよ」
「日本郵政さん!」
「残すと想定外が起こりますよ。」
「大阪の観光スポットに本当になるでしょう!」
「オルセー美術館のようになるだろう」と思うのは私だけだろうか!

「大阪から海外や地域に郵便を届けるようになるでしょうね」
「郵便事業の赤字解消にもなる」

*最後にお願いします。
解体の入札や解体時期を一般公開して、なぜ壊すのか市民の意見を聞いてください。

大阪市中央区 岡﨑 善久

(4月27日撮影)

29.4.12

シンポジウム 都市環境におけるモダニズム建築の保存・活用の意義 – 東京・大阪中央郵便局再開発事業における文化財保護のあり方 –

 東京中央郵便局の再開発工事が本年5月に完成する予定である。一方、大阪中央郵便局の解体工事が2月に発注された。どちらも国指定の重要文化財としての価値があると評価された建物ながら、文化財として適切な保存方法が選択されたとは言い難い計画である。東京中央郵便局については登録文化財として登録することが検討されているが、これからの日本の建築文化財の保護を考えた時、はたして登録文化財として指定することが妥当と言えるか、大きな課題である。シンポジウムでは、東京・大阪中央郵便局の保存・活用問題を中心に、都市環境におけるモダニズム建築の保存・活用の意義や、市民の意識の問題など、広範に議論を行い、今後のモダニズム建築の保存の方策を探る。 

今日の一言

古く歴史的な価値のあるものこそ、壊してはいけません。
大切に残さなければ。パリの街並をみてください。
古い建物と新しい建物がうまく共存しています。
私が住んでいる建物も1900年代初期に建てられたものです。
きちんと現役ですよ。日本も頑張ってほしいものです。

フランス・パリ在住 小泉亜希子

(4月27日撮影)

28.4.12

今日の一言

大阪中央郵便局は、大阪駅西口から出ると正面の角に位置し、街の景観をつくりあげている大阪の顔と考えます。大阪駅前の変貌を見てきた歴史の証人です。
周辺が再開発される中で、時代を表現し、新ビルデング群の中に自然に溶け込んだビルです。そこが壊されることは、大阪駅前の歴史さえも否定することにつながっていくのではないかと危惧します。
歴史を大切した、商人のまちである大阪の表玄関の歴史遺産の存続を望んでやみません。

大阪市北区 藤本 佳子

(4月27日撮影)

今日の一言

新しい価値は、新しい建物を建てたからと言って、必ずしも生まれるものではないと思いました。
今の土地利用については、次の用途や未来の展望のないまま、ただ解体を先行したいだけのように感じます。
この問題に関する議論は、建物価値を計るものさしの無いこの国が、今後生き残っていくためのきっかけにはならないでしょうか?
この場に必要なコンテンツは何か?
ここで何が起こることが望ましいのか?
十分な議論をして欲しいです。
簡単に無くすことは出来ない建築です。

大阪市中央区 笹岡 周平

(4月27日撮影)

27.4.12

今日の一言

僕の出身は大阪です。
そして、今僕は建築を学びたくて上京して大学に通っています。
僕が建築をやりたいと思った理由が大阪の歴史ある建築や、町が単純に美しく、素晴らしかったのでそういった建築を僕にも作れないかと思い大学で学んでいます。
大阪中央郵便局もそうです。
僕はこの建築を見て、自分にもこんな建築が将来造れるだろうかと夢を抱きました。
僕の他にも、大阪の子供達がこれを見て大阪ってやっぱ素晴らしいなと思えると思うんです。
どうか、僕らや僕らの後の世代たちの夢を壊さないでほしい。

埼玉県さいたま市 田辺 拓人

遠くに見えるのは梅田スカイビル(4月25日撮影)

26.4.12

今日の一言

大阪中央郵便局は、私が小さい頃からずっとそこにあり、
私の記憶にはっきりとその美しい建物は根付いています。
こういった趣きのある建物を大切にして大阪の歴史に加えて欲しい。

マサチューセッツ州ボストン在住 松村 桃子

どんどん高くなる足場(4月25日撮影)

今日の一言

私は旅行が趣味で、特に歴史的な建造物を見て回るのが好きです。そのような方は多いのではないでしょうか。
大阪中央郵便局は立派な観光資源の一つになると思います。
とりあえず取り壊すのではなく、とりあえず残す方面で考えて一つも良い活用方法がなければ取り壊すという考え方をしてほしいです。
ただし、日本郵政グループは一つの企業でもあります。ここを取り壊さないことで事業に悪影響が出るというのなら、その点について明確に示してほしいです。
そしてその点を踏まえたうえで、話し合いの場を持ち、協力し保存することはできないのでしょうか。

大阪府四條畷市 O.K.

の入り口(4月25日撮影) 

25.4.12

今日の一言

大阪中央郵便局が土地の利用も何も決まっていないのに、解体されるというのは、おかしいです。人は歴史の中で生まれ育まれるものです。
今あるものを再利用することによって価値を高めることは、エコロジーの観点からもまた現代日本人の心の安定という意味からも、大事なことだと思います。

フランス在住 Wakako Yoshida

(4月23日撮影)

今日の一言

このような議論になるより以前から、中央郵便局の建物は貴重な文化財だと考えておりました。
中之島や、東京の丸の内の再開発で取り入れられたような、超高層ビルの下層階に、当時のモチーフを再現するような「保存」のし方では、全く意味がないと思います。
高層化や建て替えだけが土地の有効利用ではないと思います。欧州の多くの都市の中心部では、古い建物が上手くリフォームされて現役で利用されているので、無理ではないと思います。
特に、大阪駅周辺の風景はこの数年でずいぶんと変わってしまい、大阪駅の中や、梅田の町の中に立ってみても、いったいどこにいるのかわからなくなるほど、過去の記憶が消されてしまいました。
何とか、古いものを活用して、梅田らしさを残して開発を進めて欲しいと思います。

大阪市北区 柿原 武史

南東角立ち上がった足場(4月24日撮影)

今日の一言

大阪中央郵便局は大阪駅の顔だと思う。
文化遺産として残し、後世に伝えていくべくです。
あそこでいろいろな手紙が今までに出され、また待ち合わせ場所として利用していた人もいました。
きっとそこにはいろいろなドラマがあったと思う。
それらすべてをあの建物は見てきたはずです。
古き良きものの一部を今に活かす努力を行わないのは怠慢だと思う。
ぜひ残して下さい。

大阪市福島区 樺沢 隆之

(4月24日撮影)

24.4.12

今日の一言

 国民の税金でつくった大阪中央郵便局舎は民営化で日本郵政のものになったつもりであるがそれは間違いである。
すなわち、国民の財産である。
そのためにも郵政は入札の公開や解体時期も公開していない。残念である。「公開してください。お願いします。」

「泣くよ、大阪市民、壊す大中郵」

今からでも遅くない地域住民の意見を聞き、それからでも地域の環境として「保存か」「開発か」を問うべきである。
「遅くはない」「勇気ある行動」をお願いしたい。

例えば、オルセー駅をコンバージョンして美術館となりパリの観光スポットとなっている。

大阪中央郵便局舎は地域景観や建築空間を考えても使い道は21世紀の大阪の都市として十分に発揮出来る。
新しい都市としての存在感は十分にある。
そのためにも公開討論会を開催して大阪市民や若い人たちの意見を一度聞く勇気。
また、先人達の汗の結集の税金でつくったことを忘れていないだろうか?
それからでも遅くない。
みんなの知恵を結集し、一緒になって大阪の活性化に寄与しよう!
「日本郵政さん。」

大阪市中央区 岡﨑 善久

今日の一言

大阪人として、そしてこの中央郵便局を愛するものとして、取り壊しに断固反対します。
私は20年間、毎年元旦にこの郵便局を訪れていました。
あの広い空間で、いろんな人がいろんな思いで年賀状のスタンプを押している風景を見るのが好きでした。
大阪人なら誰でも、思い出があるはずです。残してください。

大阪市福島区 桝田 洋子

東面に立ち上がった足場(4月22日撮影)

23.4.12

今日の一言

庁舎の解体準備が進む現場で聞いた話。解体作業は5月の連休開けとか。
今なら引き返す時間がある。引き返す勇気さえあればだが・・・、
いずれにしても、局舎を潰すのを止めませんか? 郵政さん。
 
そんな中、法律に暗い私は,変なことに気がついた。
どなたかお教えていただけませんか?
中央郵便局舎の建物は誰のものですか?
建物はもともとの国のもの。
国の税金で造られた建物。財産としては郵政のもの。
民間に移管されれば郵政のもの。しかし、建物の絶対的価値は市民のもの。
市民が意見を言えないのでしょうか?

郵便局の機能が大阪駅前第1ビルに移った後、「翌朝10時便」という速達便
を出しに出かけた。従来は夜10時半まで受付けてくれた。
ところが,その時,8時を過ぎて出かけた私の便は受付けられなかった。
規則が変わって,窓口で受付けるのは夜7時までと云う。
サービスが後退していたのだ。「そのことは広報したのか」と尋ねると,
答えは「民間ですから」。空いた口が塞がらない。
何かおかしくないでしょうか?
「民営化はサービス向上」と云っていたのに・・・。

東北の瓦礫を受入れることが出来ない大阪で、解体が始まると生まれた瓦礫
は、どこへ捨てるのでしょうか?
多分、放射性物質を含むものと庁舎の瓦礫は違うと云うでしょうが・・・。
長らく市民に愛され,「郵便屋さん,おはいり・・・。」と子供の歌にも唱
われたのに。
郵政会社殿、ぜひ素朴なところで考えて見て下さい

2012.04.23a.m 8:16 長山 雅一

東側玄関の庇にかけられたシート(4月22日撮影)

20.4.12

今日の一言

 昨日から(?)大阪中央郵便局舎の解体準備が始まりました。昨日、庁舎前を通ったところ、準備が始まっていました。4月8日、ごく一部の人への公開をした事が、破壊へのステップだったのです。この事実を私たちは許せません。

 1939年(昭和14年)太平洋戦争に入る前に建てられたこの庁舎は、戦争を控えた資材調達等が厳しい情勢下の建物としては奇跡的と云われます。設計は逓信省の技師、吉田鉄郎氏によるもので、モダニズム建築としては最高と評価されています。外観は黒っぽいタイルで、水平と垂直の直線がデザインの基本であるため地味な存在です。しかし、下層から上層へ階の高さが微妙に狭まる設計や大きな窓などが特徴です。
 
 鉄郎は北欧の建物の影響を受けたと云われます。そして、ドイツの建築家で、桂離宮を国際的に有名にしたブルーノ・タウトが高く評価しています。そして、「建築界の指標として今も語り継がれる建築家」と評価されています。また、晩年には『日本の住宅』・『日本の建築』・『日本の庭園』の出版をドイツ語で行い、日本建築や文化を海外に紹介している国際的建築家です。
 
 このような建築家の作品を大阪において保存したい。私たちはこんな思いで郵政関係者へ保存を求めて行きます。ご支援をお願いいたします。

2012.04.20 長山 雅一

解体準備がはじまった局舎全景(4月19日撮影)
解体準備がはじまった局舎の駐車場(4月19日撮影)

19.4.12

今日の一言

 建物は消耗品か

 私はかつて文化財保護の仕事をしていた。窓口業務としては遺跡のあるところで工事を計画した場合、建築確認の他に文化庁長官宛の工事に伴う発掘届が必要だからです。

 私の窓口では埋蔵文化財の保存や調査をどうするかの協議を行った。地下の遺跡の調査を検討するうち、そこに現存する建物が、近代建築として重要なものである事があった。私は建築は専門でないが、重要な建物であるときは、壊さないで活用が出来ないのかと云ったことがあった。しかし、多くは所有者の意向が経済性が優先される。高層化を期待すると云う。

 そこで「建築家としてあなたはこの建物をどのように評価するの?」と聞きたくなった。しかし、答えは殆どなかったと記憶する。私は意地悪く、「あなたが設計する建物が将来に文化財的価値になるのでしょうか?。この建物の価値が分からのに良い建物が建てられますか?」と続けた。しかし、建物は実用的で、文化的評価は考えていなかったのかも。

 中央郵便局も同じ。何とか良さを知ってもらうことが急がれる。大阪駅前を歩く方にお願い。中央郵便局をもう一度見て下さい。見上げていたり、関心を持つ人がいると、関心のない人も関心を持ってくれるはずです。

 2012.04.19a.m 9:58 長山 雅一

18.4.12

今日の一言

  大阪中央郵便局の建物の良さがやっと分かってきた。最初は意識に上らない建物だった。しかし、外から見て階の高さが下から上に狭くなる。古代の建築では正面の柱間隔が中央が広く、外へ狭くなる例がある。そんな空間構成が心地よい。唐招提寺の金堂のように。こんなことを考えているうち、この建物がいとおしくなってきた。良い建物だ。ぜひ大阪駅前に残しておきたい。
 
 中郵はたいへんお世話になった。資料や原稿の締切が明日に迫る。完成はまだ。しかし「あす午前中に東京へ送れ」との電話。どうしようかと思った時、翌朝10時便で間に合う。締切は夜10時半だったと思う。24時間営業の庁舎でこの便のお世話になることが多かった。速達を出し終え、ほっとしてロビーから大阪駅前の夜景を眺める。実に美しい。これは窓の大きさが意味を持つのか。高層化される駅前のビルの上層もよく見える。

 設計者の吉田鉄郎は北欧の建築の影響を受けたと云う。ささやかな私の北欧建築の経験から、フィンランドの図書館の窓の切り方を思い出した。内部から周囲の景色がうまくまとめられている。本お読みながら外を見た時、森と湖の景色はほっとする。鉄郎は知っていたのだと思った。自然と都会とは違うものの・・・。

2012.04.18 A.M 8:10 長山 雅一